米長期金利の5%突破と株安、戦略石油備蓄の減少、対イラン制裁、バンク・オブ・アメリカの業績見通し、欧州のAI自立論の5件をお伝えします。
米10年債利回りが5%突破、半導体株安で主要3指数下落
米10年国債利回りは9月14日、一時5%を上回り、2023年10月以来の高水準を付けました。原油高によるインフレ再燃懸念と、連邦準備制度理事会(FRB)が高金利を長く維持するとの見方が背景です。株式市場ではSOX指数が5.9%下落し、S&P500は0.48%、ナスダック総合は0.56%、ダウ工業株30種平均は0.29%それぞれ下落。NVIDIAは3.4%安となりました。
出典: Reuters(米国債) / Reuters(株式) / WSJ
米戦略石油備蓄、2.85億バレル—1982年以来の低水準
米エネルギー情報局(EIA)によると、9月4日までの週の戦略石油備蓄(SPR)は2億8,536万バレルに減少しました。Reutersは、1982年11月以来の低水準で、米国が合意した1億7,200万バレルの放出計画に伴う取り崩しだと報じています。中東情勢を背景に原油供給への警戒が続くなか、緊急対応余力の縮小が注目されます。
出典: Reuters / EIA
米財務省、ロシアVTB銀行に対イラン追加制裁
米財務省外国資産管理局(OFAC)は9月14日、ロシア大手VTB銀行をイランの制裁回避に関与したとして追加指定しました。財務省は、VTBが制裁対象のイラン金融機関とコルレス関係を構築し、凍結されたイラン資産数十億ドルの移動を図ったと説明。米国内または米国人の管理下にある資産は凍結され、同銀との取引は二次制裁リスクも高まります。
出典: Reuters / 米財務省
バンカメ、7〜9月投資銀行手数料は少なくとも10%減へ
バンク・オブ・アメリカのモイニハンCEOは9月14日の投資家会議で、7〜9月期の投資銀行収入が前年同期の20億ドルから16億〜18億ドルへ減り、市場全体の約10%減よりやや大きな落ち込みになるとの見通しを示しました。セールス・トレーディング収入は前年同期の54億ドルに対してほぼ横ばいを予想。発言後、同行株は5%超下落しました。
出典: Reuters / Bank of America IR
ラガルドECB総裁、欧州のAI自立へ最大6,000億ユーロ投資を示唆
ECBのラガルド総裁は9月14日、欧州がAIを輸入するだけでなく、生産者となる必要があると訴えました。ECB推計ではAIの迅速な導入により10年間で生産性水準を最大4%押し上げ得る一方、域内データセンターの需給ギャップは今後10年で6倍超に拡大する見込みです。演説では、この不足解消に必要な投資額は半導体を含め最大6,000億ユーロになり得るとしました。
出典: Reuters / ECB