経済ニュースダイジェスト

2026/09/03(木)06:00 JST  |  号ID: 2026-09-03-0600

木曜朝は、カナダ中銀の利上げ警戒、英国の低成長見通し、Microsoftのクラウド開示改革、AIデータセンター電源を巡る買収、米電力会社の投資抑制という5つの動きをお伝えします。

カナダ中銀、2.25%据え置き—インフレ次第で複数回利上げも

カナダ銀行は政策金利を11カ月連続で2.25%に据え置きました。4〜6月期GDPは年率3.3%増と回復した一方、総合インフレ率はガソリン高を主因に3%近辺で推移。ガソリンを除く物価上昇率は2.2%でした。マックレム総裁は、高インフレが続けば複数回の利上げも辞さないと表明。新たな米関税より、原油高の長期化と他品目への波及を大きなリスクとみています。

英2026年成長率見通し1.0%—企業投資は0.2%減

英国商工会議所は2026年のGDP成長率見通しを0.9%から1.0%へ小幅に引き上げました。ただし成長は個人消費に依存し、企業投資は0.2%減を予想。年末のインフレ率は3.6%、失業率は5.0%となる見通しです。中東情勢によるエネルギー高と米関税を背景に輸出の伸びも0.4%にとどまり、景気の底堅さと企業部門の慎重姿勢が併存しています。

Microsoft、Azure売上高を四半期開示へ—事業区分も再編

Microsoftは、これまで成長率だけを示していたAzureの売上高を四半期ごとに開示すると発表しました。AWSやGoogle Cloudとの規模比較が容易になります。財務報告の事業区分も3部門から2部門へ再編し、クラウド、AIソフト、業務ソフトを「Agents and Infra」に、Windows、Xbox、BingとLinkedInの広告を「Devices and Consumer」に集約します。

Vertiv、最大26億ドルでマイクログリッド企業を買収

データセンター向け電力・冷却設備のVertivは、Utility Innovation Groupを現金14.5億ドルで買収し、業績目標の達成に応じ最大11.5億ドルを追加で支払います。買収によりマイクログリッド制御、構内発電、蓄電、配電設計を取り込み、電力網の接続待ちが長いAIデータセンターの稼働を早める狙いです。規制当局の承認を経て2026年第4四半期の完了を見込みます。

PG&E、2027年投資を20億ドル延期—山火事責任制度を懸念

米カリフォルニア州の電力会社PG&Eは、山火事の賠償責任を巡る制度改正が不十分だとして戦略見直しに着手し、2027年の投資計画を134億ドルから114億ドルへ縮小します。住宅や再生可能エネルギーの系統接続、技術更新などを延期し、債務調達も20億ドル減らす方針です。州の山火事基金は210億ドル規模ですが、将来の支払能力への懸念が続いています。

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