日経平均が取引時間中に初の66,000円台到達 — 終値はほぼ横ばい
5月27日の東京株式市場で日経平均株価は寄り付き直後に急騰し、午前9時06分に66,428.81円と前日比1,432.72円高(+2.20%)を記録しました。取引時間中に66,000円台に乗せたのは史上初めてです。前日の米国市場でマイクロンが時価総額1兆ドルを突破するなど半導体株が急伸した流れを受け、アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアHDなど半導体関連銘柄が買いを集めました。ソフトバンクグループも上場来最高値を更新しています。ただし上げ幅が1,400円を超えた後は利益確定売りが優勢となり、終値は64,999.41円(前日比+3.32円)とほぼ横ばいで引けました。日経225構成銘柄では値上がり102、値下がり121と売り買いが拮抗しています。
出典: The Japan Times / 日本経済新聞
ECBが金融安定報告で「急激な市場調整」リスクを警告
欧州中央銀行(ECB)は5月27日に公表した半年次の金融安定報告で、金融市場に「急激かつ大幅な価格調整」が生じる危険があると警告しました。報告書は、一部の調整が進んだにもかかわらず資産価格は「歴史的基準でなお高水準」にあり、地政学・財政・マクロ金融に関する下振れリスクが「過小評価されている」と指摘しています。デギンドス副総裁はCNBCのインタビューで、各国株式指数が最高値を更新する中で調整リスクは「高い」と明言しました。報告書はさらに、高債務国の財政拡大がソブリンリスクの再評価につながる可能性や、プライベート市場で活動するノンバンクの脆弱性にも言及しています。
出典: Bloomberg / CNBC
Zscaler株が決算後に約21%急落 — テック全面高の中で例外的な急落
クラウドセキュリティ大手のZscalerは5月26日引け後にQ3 FY26決算を発表し、EPS・売上高とも市場予想を上回りましたが、Q4売上見通しを8.75〜8.78億ドルとコンセンサス(8.79億ドル)をわずかに下回る水準で提示しました。加えてフリーキャッシュフロー・マージンの通期見通しを従来の26.5〜27.0%から22.8〜23.3%へ大幅に引き下げ、設備投資の増加と社内営業体制の再編が影響していると説明しました。AI関連ではAI Protectスイートが累計1億ドル超の受注を達成しましたが、慎重なガイダンスが嫌気され株価は時間外取引で約21%下落しました。AI・テック株全体が高値を更新する中での急落は、銘柄選別の重要性を改めて示しています。
出典: Benzinga / TS2
米イラン停戦60日延長の枠組み合意に接近 — ホルムズ海峡掃海が条件
ワシントンポスト紙などの報道によると、米国とイランは停戦を60日間延長する枠組みの合意に近づいています。延長期間中にホルムズ海峡の機雷を除去し航路を全面再開する一方、米国側はイラン港の封鎖を解除し一部制裁を免除して石油の自由販売を認める条件が提示されています。ただしイランの核計画に関する文言で交渉が難航しており、ルビオ国務長官は「一語、一文の相違」が障壁になっていると述べました。25〜26日にはIRGCがホルムズ海峡を25隻が通過したと発表する一方、米軍の自衛空爆にイランが報復を示唆するなど、軍事的緊張と外交的進展が並行する複雑な状況が続いています。ブレント原油は99.18ドル(前日比−0.41%)、WTIは93.12ドル(同−0.82%)で推移しています。
出典: Washington Post / Axios
米国株27日は新高値圏で寄り付き — S&P500先物7,551、決算集中日
5月27日の米国株式市場は、S&P500先物が7,551.50(前日終値7,519比+0.4%)、ナスダック先物が30,260.25(+0.6%)、ダウ先物が50,603(+0.1%)といずれも上昇して取引を開始しました。前日26日にS&P500とナスダックが史上最高値を更新した勢いが継続しており、イラン停戦交渉への期待とテクノロジー株の堅調が支えとなっています。27日は決算集中日で、引け後にマーベル・テクノロジー(予想EPS 0.80ドル・売上高24億ドル)、セールスフォース、HPなど52社が発表を予定しています。AI投資サイクルの持続力を測る重要な節目となりますが、先に触れたECBの調整警告や、Zscalerの急落が示すように個別銘柄のリスクにも注意が必要です。
出典: CNBC / Charles Schwab